早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




そんな時に俺はあるきっかけを掴んだ。


放課後の、人がもうほとんどいない校舎で俺は磯村さんを見かけた。


やっぱり下を向きながら歩いている。


いつも1人でこの書類をまとめてくれてるのか。


中々量もあるからすごいと思う。


たまには俺も手伝うのもありかな、なんて考えながら一度話しかけてみようと思った時。


磯村さんは下を向いているため、俺の姿は視界に入っていないようで。


真っ向から俺にぶつかってきた。


正直避けようと思えば俺だって避けれたのにそれをしないあたりが彼女と関わりを持ちたい欲が出ている証拠だ。