早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




ーーこんなチャンス、逃すわけにはいかない。


俺は素直にそう思った。


『どうなんだ、光輝?』
『ああ、そうだよ。さっきの女だ。』


『…………えっ??』
『は?さっきのって………あの地味女!?』


その後は質問攻めされたのも無理はない。


夏目からは
『あれが光輝の趣味なのか!?あんな地味女……!』


と驚かれたけど何もわかってない。


磯村さんは可愛い。
例えればうさぎとか子犬とか、小動物みたいな。


小柄で、華奢で、周りから怯えてる。


けど信頼した相手には笑顔を見せ、前髪で隠れている綺麗な目を細めて笑う。


そんな彼女がたまらなく可愛いと思ったのだ。


こんなにも気になっていたのか、と今頃になって気づく。