早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




「じゃあ全員揃ったし、そろそろ始めるか。」


中川くんがそう言い、ドア付近にいた私たちは中に入る。


あれ?


でも今年の生徒会は5人って聞いてたはずなんだけど、あと1人は………?


なんて疑問を持ったけど、すぐに解決された。


残り1人は………


「おーい、大和(やまと)!
いつまで寝てるんだ、そろそろ起きろよ。」


金城くんがソファの上で寝ている1人の男の人に声をかけた。


………そう、この人が5人目の金城くんと同じ副会長である上沢 大和(うえざわ やまと)くんである。


ソファの上で眠る上沢くんの寝顔は綺麗で、まつげが長く小さな顔をしていた。


その時、ふとクラスの女子がこんなことを言っていたのを思い出す。


『今年の生徒会は今までで1番完璧で、イケメンたちと美少女が集まってるんだよね!』


…………確かにその通りだ、と思った。


この学校でトップクラスである完璧な人たちが集まっているのだ。