早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜



椎野くんは眼鏡をかけているけれどかっこいいのが眼鏡越しでもわかる。


この2人は美男美女カップルと呼ばれ、周りから羨ましがられるほどの恋人同士だ。


「これから仲良くしようね!
杏奈ちゃんって呼ぶから、私のことも天音って呼んでね!」


目がキラキラと輝きながら私を見つめる彼女。


「う、うん………。
天音ちゃん………?」


「きゃー!戸惑ってるのも可愛いー!
やばい光輝、この子私のものにしていい!?」


わ、私のものとは……!?


「ダメに決まってんだろ。
磯村さんは俺のだから。」


中川くんはなんのためらいもなくそう言った。


な、なに言ってるの………!



「えー、なにそれ!
本当にぞっこんじゃん、杏奈ちゃん嫌なら嫌っていいなよ?


私が助けてあげるからね!」


にこーっと満面の笑みを見せる天音ちゃんは子供みたいでギャップがあった。