「でもまだまだ足りねぇし、もっと好きになってもらわないとな。」
こ、これ以上……!?
「もう俺以外のこと考えらんねぇくらい、溺れろよな。
俺はもうそうだから。」
中川くん以外のこと、考えられないくらい………?
「じゃあもう私、中川くんに溺れてるや。」
だってそうだもん。
中川くんのこたしか考えられないから。
そしたら中川くんはまた笑って
「やばい、可愛すぎなんだけど。」
と言って私の頬にそっと手を添えた。
私はためらわずに目を閉じる。
そして、
「絶対離さないから。」
と彼が低く囁くようにそう言って…………
唇を重ねられた。
中川くんはもう絶対離さない、と言ったけど私だって………
中川くんから離れる気なんてない。
だからこれから何があっても中川くんのそばにいるんだって、心に決めて。
中川くんとの幸せな日々はまだ、始まったばかり…………。
END



