「や、大和くん……!」 私が名前を呼ぶと、大和くんは驚いたように私を見た。 「どうしたの、そんな急いで……。」 「あ、えっと………中川くんはまだ生徒会室にいる?」 少し息を整え、大和くんに話しかける。 「ああ、うん。 光輝なら残ってるよ。」 そう言われ、私はほっと胸をなでおろした。 じゃあなおさら早く行かないと。 そう思い、私は大和くんに笑顔向け 「ありがとう!」と言った。 そしてまた走り出そうとしたら……… 「待って。」 と、大和くんに腕を掴まれる。