早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




プリントも拾ってくれたし、手伝おうか?とまで言ってくれて………


だけどまだその時の私は、生徒会に入るようになることも告白されることも想像すらしていなかった。


最初は強引な中川くんに戸惑ったけど、その中で彼の優しさを知っていった。


「あっ……急ごう。」


待たせているんだ!
と思い、私はまた走り出す。


もう日暮れは早くなっていて、夕焼けのオレンジ色の光が窓から校舎内を照らす。


するとちょうど向こう側から大和くんが歩いてくる姿を見つけた。