好きだよって。
今は言葉にできないけど
いつか言葉にできたらいいなって。
でも早くしないと本当に誰かにとられちゃう。
なんて変な焦りもあった。
ただ今は、どうか中川くんの隣で笑っていたい。
そばにいたい。
その気持ちが強くて、私は思いきって中川くんの手を握ってみる。
緊張したけど後悔はしない。
そしたら中川くんは驚いた顔で私を見たから、私は恥ずかしかったけど笑ってみる。
すると中川くんは顔をそらして………
「ずるすぎだろ、それ。」
と言って、普通に手を握ってたのに恋人繋ぎにかえられてしまう。
それで私の顔はとてもあつくなったけど………
嫌じゃなかった。
むしろ嬉しくて、私は中川くんの隣にいった。
どうかこの時間が終わりませんように。
そう心で願いながら、私は中川くんと一緒に残りの文化祭の時間を過ごした………。