早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




「………ねぇ、離してよ。」


咲ちゃんは素っ気なく、金城くんを突き放す言葉をぶつける。


だけど金城くんは
「嫌だ。」と答えて離そうとしない。


「なんでこんなことするのよ……」


「……好きだから。
俺が咲のこと、好きだからだよ。」


「何よ今更。
他の女の子と付き合えばいいじゃない。」


「咲じゃないと俺、耐えられない。」


「私は、あんたのこと嫌いなの。
だから離して……」


「でも、俺は好き。」


咲ちゃんは金城くんに対して色々言っていたけど、それは言葉でだけだった。


本当に嫌なら手以降するはずなのに、それは一切してなくて咲ちゃんの気持ちもバレバレだ。


金城くんはぎゅーっと咲ちゃんを抱きしめていて、大丈夫そうだなと思い安心し私は中川くんの方を見た。


中川くんは私の視線に気づき、私の方を見るとお互い笑い合った。


「行くか。」


中川くんは小さな声でそう言い、私は頷いて彼の後ろについていく。