「………で?どっちがいい?」


どっちがいいって…………本気ならそんなの一つしかない………


「あ、の……やめますから……!
その、離してください……!」


さっきから心拍数が上がり、とてつもなく顔があつい。


だから一刻も早く彼から離れたかった。


「………ん、じゃあ言った通りにしろよ?」
そう言うとやっと離れてくれる彼。


私は2回頷いた。


「そうだな、今の約束破ったら………そん時はどうなるか覚えとけよ?」


どうなるんだろう。


もしかしたら殺されるかもしれない。
いや、いじめられる……!?


とりあえず怖くて
「わ、わかった……なんて呼べばいい、かな……?」と敬語をやめた。