これから私も一本早い電車に乗ろっかな、なんて呑気なことを考えていると中川くんに頬をつねられた。
「な……なかぎゃわく……?」
「聞いてんの?
そんな顔したって無駄だからな。」
あ、あれ……?
なんか中川くんが怒ってる気が……
ようやく手が離され、私は中川くんに聞いてみる。
「中川くん、怒ってるの……?」
「怒ってるよ。」
「な、なんで?」
「前髪切ってるから。」
前髪切ったから怒ってるの……!?
「わ、訳わかんないよ……!」
「磯村さん何もわかってねぇな。
そんなことしたら可愛いことが男にバレるだろ?
しかも今日文化祭なんだぞ?」
可愛い。
そう言われ、照れてしまう。



