キスを繰り返されるうち、体は比例するように力が抜けていく。


いつのまにか中川くんに支えられていた。


ようやく離れた頃には私の息だけ荒れていて、中川くんは平然としていた。


「……はぁ……は……」


そんな私を中川くんは見つめていて、優しく額を合わせられる。


「もう、限界?」


少し動けばまた触れてしまいそうな位置に中川くんがいて、私の顔はあつくなる一方。


この言葉に対しても素直に頷き、中川くんにしがみつくことしかできない私。


そんな私を見て、ふっと中川くんが笑った。


「俺は、まだ足りねぇよ。」


ま、まだ……!?


「きょ、今日の中川くん………少し変……。」


「うん、俺をこうさせたのは磯村さんだからな。」


わ、私……?