「そうやってすぐ逃げようとするだろ。」


「そ、そんなことないです…!
今から、その、生徒会室にむ、向かおうと……!」


ペラペラ話せず、いちいちごもってしまう。


「じゃあ俺と一緒に行けばいいじゃん。」
「そ、それはダメです……!!」


「は?」


私の言葉に目を丸くする彼。


「わ、私なんかと一緒に歩いてるところなんて……見られたら、か、会長の株が下がってしまいます……!」


彼のことをなんて呼べばいいのかわからなくて、会長と呼んでしまうけど気にしない。