はぁ、とため息をつきながら机に突っ伏すると………
「へぇ、ため息するほど嫌なんだ?」
ドア付近から低い声が。
しかもこの声の主を私は忘れるはずがなかった。
急いで立ち上がり、ドアを見ると………
生徒会長がドアにもたれながら私を見ていた。
うわぁ、絵になるな…………じゃなくて!!
「ち、違うんです……!!」
1人あたふたしながら、とりあえず鞄を持つけれど焦りすぎて後ろの席に体をぶつけてしまう。
それが中々痛かった。
「何焦ってんの?大丈夫か?」
そんな私を心配して彼が私に近づいた。
「だ、だ、だ、大丈夫です……!
今すぐ向かいますね…!」
痛みを我慢し、彼の横を通り過ぎようとしたら私の腕を掴まれる。



