ゆっくりと目が開いたかと思うと、瞳が私を捉えるなり大きく目が見開かれた。


「あ、起きたー。」


まさか起きてくれるとは思っていなくて笑みがこぼれてしまう。


すると大和くんは勢いよく起き上がり、瞬きを何回もしながら私を見つめていた。


そんなにびっくりすることないと思うんだけど………。


「な、んで………」
寝起きのため、かすれた声で話す大和くん。


「………杏奈がここにいるの?」


響は似ているけどあんた、ではなく杏奈と呼ばれやっぱり違和感があった。


「起こしてって頼まれたんだよ。
仕事、金城くんに全部任せずに大和くんもやらないと。」


そうしないと中川くんの仕事も増えちゃうし………。