ーーそして放課後。


私は先生に呼び出されたため、少し行くのが遅くなってしまった。


案の定、もう全員揃っていた。


その中にはもちろん天音ちゃんもいて、前のようないつもの顔ぶれになり嬉しい。


「………磯村ちゃん!


聞いてくれよ、大和が全部俺に仕事任せて寝てやがんの!」


中に入るなり金城くんに話しかけられる。
というか助けを求められてる……?


「それなら口動かす前に手を動かせ。」


反応に困ってる私を助けるようにして間に入ってくれる中川くん。


「なんで!?大和を起こす選択肢はなし!?」
「起こしても起きねぇだろ。」


「それはひどいだろ!」
「………俺のが終わったら手伝ってやるからさっさとやれ。」


「おお……光輝くんよ、なんてかっこいい人なんだ君は!」


わざとらしい言い方をする金城くんに対し、中川くんは不機嫌そうな顔をした。