早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




ーー放課後。


今日は始業式だったから午前に授業が終わるなりみんなぞろぞろと帰りだす。


生徒会の集まりは今日はないため、私も帰ろうと思い立ち上がった瞬間……



「杏奈ちゃん!!」



大きな声で名前を呼ばれた。




声のした方を見ると………


「あ、天音ちゃ……!?」


私が名前を呼び返す前に抱きしめられた。
朝よりもすごい勢いで。


「どうしよう……!」


少しして離れたかと思えば目が少し潤んでいる天音ちゃん。


やっぱり可愛いな………。


ってこんなこと考えてる場合じゃないよね。