「ほら、大和のせいで杏奈ちゃん怒ったよ。」
「なんで怒ったの?
あんたが怒る理由、ないよね?」
怒ってはないのだけど、傷ついたなんて言えるわけもなく曖昧に笑う。
そしたらまた天音ちゃんが助けてくれた。
「またそんなこと言う。
大和、いつまで杏奈ちゃんのことあんたって呼んでるの?
いい加減、名前で呼んであげなよ!」
そう言ってまだ少し潤んだ目で笑う天音ちゃん。
もしかして心配かけさせないように無理、してるのだろうか。
実際、廊下の隅でこんな美少女とイケメンがいるのだ。
目立たないわけがなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…