「そうなのか。なら光輝もお気の毒だな。」
「まじで俺、相当耐えてる。
正直夏目来てくれて良かったかもな。」
「いやぁ、本当に俺来てて良かった。
……それにしても磯村ちゃん、懐いたらとことん懐く子犬とか、うさぎみたいだな。」
子犬?
うさぎ……?
褒め言葉かけなされてるのかはわからない。
それでも私は離れようとしなかった。
「磯村ちゃん、いつまで光輝に抱きつくつもりなの?」
私の近くで金城くんがそう言ったから私は
「落ち着くまでこうする……。」と答えた。
そしたら2人は黙り込む。
表情も見れないから反応もわからないし………。
そしたら金城くんが
「………光輝、辛いだろうけど頑張れ。俺が代わりに仕事やってやるから。」
と言った。
あ、そうだった。
私のために2人が来てくれたんだから私が1番しないと………!
心ではわかってるのに離れたくなくて、結局私はしばらくの間こうしていた………。