わ、私は何を考えていたんだ……!


途端にさっきよりも恥ずかしくなり、顔や全身の温度は上昇するばかり。


「………っ。」


突然中川くんにふいっと顔をそらされた。


だけど今はそんなことも気にならないくらい、自分の考えが恥ずかしすぎて無理だった。


そもそも中川くんが私のこと好きだっていう確証はないから断られるかもしれないし


告白、好きと言う勇気なんてないし


第1今は椎野くんや天音ちゃんが2人、辛い思いをしてるのに自分だけ前に進もうだなんてことはできるわけない。


少しでもそんな前に進むことを考えてしまった自分が最低だ。


まだ赤くなる顔を隠すようにまた中川くんに抱きつく。


「……っ、だから磯村さん、俺の話聞いてたのか?」


聞いてなかったから首を横に振るとため息をつかれた。