「…………別に俺はそういう人間じゃねぇし、そもそも女に興味ないから安心しろよ。」


そう言った中川くんの感情は読めないし、表情も俯いてるからわからない。


でも少なからずその言葉に傷ついたのは確かだ。


そりゃそうだ。
だって中川くんは女の人が嫌いなんだから……


じゃあなんで私にはキスしたんだろう。


好き、と言っていたけど本当は好きじゃないのかもしれない。


こんな私を好きになる方がおかしいよね。


なんて勝手にマイナス思考になりながら、とりあえず何か返そうと思い


「そうだよね……」


と言って顔を上げた瞬間。


中川くんが近づいてきて、そのまま唇を重ねられた。