クラスの視線が私に集まる。


それだけで緊張し、嫌な汗が流れるんだ。


「いやぁ昨日もそうだったけど、磯村ちゃんって本当に地味で陰が薄いよね。」


その言葉に周りの人たちはくすくすと笑った。


…………そんなの、知ってる。


そう言われるのは慣れてるし、胸は痛まないけれど、それによって周りに笑われると恥ずかしくって消えたいとさえ思う。


「ちょっと、何ひどいこと杏奈に言ってるの!?」


そんな私をかばうように、咲ちゃんが副会長を睨んだ。