ーー少しして落ち着いた天音ちゃん。
「帰るか。天音、歩けるか?」
上沢くんが聞くと天音ちゃんは頷いて2人とも立ち上がる。
私も立ち上がるけど、天音ちゃんは上沢くんに任せてもう生徒会室に帰ろうと思った。
私がいても意味、ないから………。
そしたら上沢くんが私の方を見た。
「あんた、何ぼーっと突っ立ってんの。
あんたも行くんだよ。」
「え……?
でも、私なんていても意味ないか、ら……」
上沢くんの言葉に対し、驚きつつも断ろうとしたら、天音ちゃんが上沢くんから離れて私の手を握った。
「天音ちゃん……?」
と、思ったら今度は抱きつかれた。



