「多分まだ遠くには行ってねぇだろうから。」
その中川くんの言葉に対し私は
「わかった……!」と言い、生徒会室を後にした。
少し駆け足で外に出ると、中庭にうずくまっている天音ちゃんを見つけた。
私は急いで天音ちゃんに駆け寄る。
「天音ちゃん……!」
すると天音ちゃんは目にいっぱい涙を溜めながら私を見上げた。
「………や、ぱり………」
少し涙が邪魔をしてうまく話せない様子の天音ちゃんに私はそっと寄り添った。
「本当は期待してた………追いかけてきて、謝って……くれるんじゃないかって………」
また天音ちゃんの頬に涙が伝った。
「だから……冬夜はやっぱり昨日の、女の人が………」
それからまた泣き出してしまう。



