「………そうやって、俺のことでいっぱいになってればいいんだよ。」


「………っ。」


意地悪そうに笑う中川くんが、その言葉が、私の鼓動を加速させる。


そんなこと、言われたって………


「わ、私はいつも、中川くんのことばっか考えてるもん……」


気づけばいつも、頭の中は中川くんのことでいっぱい。


咲ちゃんとかのこともあるけど、2人きりになったら結局最後は中川くんのことしか考えられなくなるのだ。


そしたら今度は中川くんに抱きしめられる。


「な、中川くん……?」


「あー、それ反則だって。
でもまだ足りねぇよ。


もっと俺のことしか考えられないくらい俺に溺れたらいいのに。」


お、溺れ……!?


これ以上だったら、私心臓もたなくて本当に死んじゃうよ………!