「そ、そんなの無理です……!」
「なんで?」


「足引っ張るだけだし、こんな途中からなんて……」


「人数不足だからいいだろ。」


いや、彼が生徒会長になった途端、立候補者が殺到したという噂があるんですが……?


「もう決定事項だから。
俺を惚れさせたんだから最後まで責任とれよな。」


………え?


惚れさせた………?
本当に彼は私が好きなの……?


訳がわからず固まる私に彼は悪そうな笑みを浮かべた。


「せっかくのチャンスを得たんだ。
絶対に逃がさねぇよ?」


その綺麗な瞳が、その低い声が。


私をドキッとさせた。


……………そしてこの日から、私の高校生活は大きく変わることになる………。