早く俺に溺れろよ〜好きと言われたその日から〜




「これ、直せる……?」


恐る恐る聞く。
すると上沢くんの返答は……


「無理だね。」


という否定の言葉で、私はとんでもないことをやってしまったと1人また泣きそうになる。


そしたら上沢くんが少し笑いだして


「嘘だよ、面倒くさいけどできるから。」
と言い直された。


「ほ、本当……?」


冗談か本気かわからなくて座った状態のまま上沢くんを見ると、彼も私を見ていて見つめ合う形になる。


だけどすぐ視線をそらさた。


「………ほら、パソコン画面見なよ。
あんたのことだからまた同じことしかねないからね。


やり方覚えるように。」


どうやら本当にできるようで安心した。


とりあえず早く覚えようと思い、私はパソコン画面に視線を戻す。


この時は安心とパソコンに集中していて、周りからの視線に私は気づいていなかった……。