咲ちゃんはそれでようやく気づいたらしく、その場に固まっていた。


すると向こうはこちらにやってきて、2人の女の子たちも一緒にやってくる。


「夏目、この2人は誰?
もしかしてまた彼女?」


女の子は悪びれる様子もなく金城くんにそう聞いた。


「そんなわけないだろ。
まあ本当なら彼女にしてやりたいけどねー。


この子には先約がいるから。」


私を見ながら話す金城くんは、少し咲ちゃんを避けているように見えなくもない。


「なんだー、良かった。」
「今の彼女と別れたら教えてよね!順番的に次は私が彼女なれる番だよね?」


…………はい?


一瞬、女の子が何を言ったのか理解できずに固まる私。


だって………今、彼女はなんと!?