するとタイミングよく生徒会室のドアが開き、金城くんが入ってきた。
「よーっす……って、大和起きてる珍しい。」
「本当はもっと寝る予定だったけど。」
もっと寝るの……?
私の中で上沢くんは常に寝てるイメージしかない。
「だろうな。寝ることが趣味の大和だし。」
そう言って笑う金城くんだったけど、どこかいつもと違うように見えた。
そんな私の視線に気づいたのか、金城くんがこちらを向く。
「………磯村ちゃんって咲と、仲良かったんだね。1年の頃咲と一緒にいたのって磯村ちゃんだったんだ。」
私を見るなり咲ちゃんの話をし、元気が少しないように見えるのは今日の昼休みのことでかな、と思った。