「………そうだよ。」
その言い方はどこか素っ気ない。
「そっか……。」
それ以上聞かない方がいいかなと思い、黙る。
だけど咲ちゃんから話してくれた。
「………幼なじみ、だったんだ。」
「え?」
「あいつとは。」
あいつ、が金城くんのことをさすのはわかった。
まさか幼なじみだったなんて。
「だけど、今は違う。
“元”幼なじみ。」
元、を強調して少し笑いながら言う咲ちゃん。
元幼なじみ……?
どういうことだろう。
「もうこの話はこれで終わり!
ご飯食べるよー。」
だけど聞くこともできず、咲ちゃんはいつも通り………
いや、いつも以上に明るくて逆に不自然だった。
結局何も聞けず、私は咲ちゃんとお昼を食べた。



