「ここ、座るな。」 そう言って私の前の席に座る中川くん。 目の前にいるってだけで、さっきまでの辛い気持ちが和らいだ。 「え、待ってよ俺の席は!?」 「知らね。立って食べれば?」 「俺の扱いひどくね!?」 「いつものことだろ。」 「くそー、こうなったら磯村ちゃんの膝の上にでも座ろっかな。」 あ、逆かって言いながら笑う金城くんだけどそんな軽く言えることじゃないよ……! そんなこと、簡単に言えるあたりやっぱりチャラ男なんだろうなって思う。