「あーもう、なんでこんなことすんだよ。
俺だから我慢できてるだけだからな。」


我慢……?


なんの話?
何を我慢してるんだろう。


や、やっぱり嫌ってことじゃ……


「だから顔上げようとすんなって。」


どうしても中川くんは表情を見してくれないらしい。


嫌じゃないのかな、と不安になったものの、中川くんの抱きしめ方はとても優しくあたたかいもので



やっぱり私は終始ドキドキしていた………。