ーー「ひ、人がすごい……!」
……目的地のショッピングセンターは休日ということもあり、人で溢れかえっていた。
元々人ごみが好きではない私は、こういうところにあまり行かない。
行ったとしても平日ぐらいだ。
だからまさか………
生徒会長様と一緒に来るなんて夢にも思わなかったよ!
もうすでに男女構わず多くの人が中川くんをちらちらと見ていた。
なんか、悪いなぁって素直に思う。
こんな私が隣にいて。
………こんなこと言ったら、また中川くんに怒られそうな気がして黙っておく。
「………これだから人が多いのは嫌なんだよ。」
すると、ぼそっと隣で中川くんがつぶやくなり、一度離していた私の手を握り歩き出す。
「え、ちょ、中川くん……!」
「何?」
何?じゃなくて……!



