「みてー、あの人。」
「かっこいいよねえ」
………幸い電車の中は空いていて、同じ高校の人たちもいなさそうで安心する。
だけど数少ない乗客の中の多くが中川くんに視線が向けられていた。
私もちらりと中川くんを見る。
私がこんなかっこいい人の隣に座ってる時点でこれは夢なんじゃないかっていう錯覚を起こしてしまう。
じーっと見つめていたら、突然中川くんに頭をくしゃっとされる。
「な、中川くん……!?」
「………見すぎ。そんな見られるとさすがに恥ずいから。」
「………っ!」
その時初めて自分は見惚れていたのだと気づき、顔がどんどんあつくなった。



