「だから勝手に先に行こうとすんなよ。」 「う、うん………?」 曖昧な返事をする私。 そしたらさっきまで私の腕を掴んでいた中川くんの手が、今度は私の手を握った。 「………っ、な、中川くん……!?」 「何?」 いや、何?ってそんな平然と言われても……… 「て、手が……」 「うん、俺から逃げんなよってこと。」 に、逃げる………!? そんなことするわけないのに……。 だけど何故か嫌なんて思わなくて、手は繋がれたまま私たちは駅へ向かい、電車に乗り込んだ。