お姉ちゃんにひと通り話すと
「ってことは相手男!?」
と驚かれた。
本当に無理だよ………!
だって例え買い出しだとしてもあんな誰もが認めるイケメン様と一緒に歩くなんて………!
何かの罰ゲームだよ!
「そうだよ………だから助けて……」
「えー!ちょっとこれは家族に知らせなきゃ!」
「それどころじゃないよ……!」
「まあ見た感じそうみたいね。
そんな泣きそうな顔して嬉しくないの?」
「そ、そういうわけじゃないけど………」
もう今は嬉しいと思う余裕はない。
「その、せめて明日だけでも……少しはマシな姿にしてほしいな……」
化粧一つもできない私だけど、社会人のお姉ちゃんは私と違って陽気だし綺麗だ。