「おっはよう!純也、拓音!」
「おはよう、百花」
「おっはよ〜!百花!」
「昨日はありがとう、2人とも」
「ううん、気にしないで」
「借り返せよ?」
「あ、あぁ」
「どしたの、2人とも...」
「何でもない」
「そう?ならいいや」
「ホームルーム始まるぞー」
「「「「はーい!」」」」
「今日は、またまた転校生だ」
「転校生多くない?」
「確かに...この時期にねぇ...」
そう、いまは9月...
二学期が始まったばっかりなのに。
「入れ、坪田」
「はーい!」
「今日からこの学校で学ぶことになった…」
「坪田虹夏(つぼた にじな)です!
虹って呼んでください!
よろしくね!」
「坪田...虹夏...」
「まさか...」
「あ、虹夏はね!アイドルもやってるの!
アイドルというより歌手かな?
あまり周りに言わないでくれると助かるな!」
「やっぱり...」

「よろしくね、虹!」
「よろしくね、虹ちゃん」
「よろしく〜!虹さん」
「わぁ〜、虹ってそんなに人気あるの?」
「もちろん!」
「トップアイドルだもんね」
「みんなのあこがれだよ!」
「わぁ〜!すごい嬉しい!」
さすが、有名人は人がすぐ周りに集まるんだ。
休み時間はずーっとこんな感じだもんね。

「あ、えーと…百花ちゃんと、友梨奈ちゃんと彩奈ちゃんだよね!
よろしくね!」
「...え、あぁ、よろしくね!」
「よろしく〜、坪田さん」
「虹夏さん、よろしくねぇ!」
「で、純也くんと、拓音くんだよね!」
「「あぁ」」
「やっぱり〜!ねぇ!虹も仲間に入れて!」
「「「「「え!?」」」」」
「い、いいよ、ね?友梨奈」
一応、リーダー的な存在は私なのだが、メンバーに許可を取る。
「え?うーん...純也?」
「なんで俺なんだよ…彩奈!」
「いやいや、ね!拓音くん!」
「あ?あぁ、いいんじゃねーの」
「やったー!よろしくね!
拓音、友梨奈、彩奈、百花、純也!」
「うん!」
「よろしく〜」