「よーし、百花のために何か買ってやるよ!」
「え?いいの?ありがとう!」
「おう!
えーと、3階か、女性向けは...」
「女性向け...雑貨とかがいいな」
「そっか、じゃあ、5階だな!」
「うん!ごめんね、わがままで」
「ううん、百花はそのままでいいの、そのままがいいの!」
「...うん!」
そんなこと、言われたことなかったな、純也には、わがままは良くないって言われたもんね...
「着いたな!
あまり高いの買えないけどそれでもいい?」
「うん!ありがとう!」

「友梨奈〜、これ良くない?
これ買おうよ!」
「いいね、彩奈!待って待って、こっちも良くない?」
「確かに...あれ?百花と...駒田君?」
「あの二人、仲良かったっけ?」
「うーん...」
「デート?」
「そんな訳ないよね?」
「ついて行ってみよっか?」
「うん!」

「こっちとこっち...どっちがいいかな!?」
「うーん、こっちかな?」
「ええーっ、大人っぽいよ〜
私には合わないって〜」
「そうか?」
そう言い、拓音が私の髪にヘヤピンをさしてくれる。
「やっぱ似合ってんじゃん!」
「おお〜、さっすが拓音〜」
「これにする?」
「うん!」

あーあ、なんなんだよ、駒田...
俺のものって...
まぁいいや、駅のデパートで百花のお土産買ってやろう…
百花は...5階の雑貨とかかな
「あ、もも...
...っ!駒田!?」
百花がこちらを振り返る。
「あれ?今誰かに呼ばれたような...」
「気にすんなよ、百花、あっちのカフェ行こうぜ!」
「いいの?お金は?」
「大丈夫大丈夫〜」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「うん!」
とんとん!
肩を叩かれた。
「うわ!」
「どーしちゃったの〜?純也くん?」
「いや、百花と駒田が仲良く...デ、デートを...あ、友梨奈と彩奈はどうしてここに?
「あー、私と友梨奈でデート中!」
「そうそう、彩奈、ちょっと、ファッションセンスおかしいから」
「そう?可愛いじゃん」
「うーん、俺もへんだと思う」
「失礼な!ポップでいいじゃん!」
「「あー?」」

カフェにて
「どう?百花!このパフェ美味しい?」
「うん!」
「良かった、俺も食べよ!」
1口食べる拓音、美味しそうに食べる拓音、見てて飽きない。
いとこなのに、こんな感情...
「百花〜?」
パクッと私の口にパフェを1口入れる。
「わ、美味しい!」
「顔が暗いぞ!百花を笑顔にしちゃうぞ大作戦出動!」
「え!?」
「ちょっと早いけど、もうすぐ誕生日だよね?」
「わぁ!可愛い!どうしたのこれ!」
「さっきこっそり買ったんだ!百花、笑顔になってくれてよかった!」
「うん!ありがとう!」
拓音がくれたのはさっき見た雑貨屋さんにある、ちょっと高めのネックレス、大人っぽいから、似合わないかも...
「ね、百花、付けて?」
「ええーっ!今?」
「買ってあげたじゃん!」
「もー、分かったよ〜!」
と言った感じで、拓音とたくさんの話をしたり、ショッピングをした。

「今日はありがとう!
楽しかったよ!」
「おう!俺も!」
「「また、明日!」」