見ていて両想いなのがバレバレの二人なのに、未だに進展はないみたい。
うまくいけばいいのになぁと思いながらも、もう少しこの状況を楽しむのも悪くないような。だって、二人の反応がかわいすぎるんだもん。
あ、でも、この二人が付き合ったら水野君はショックを受けるよね。瑠夏ちゃんのことが……好きなんだもんね。
好きなものを好きだと胸を張って言いたいって言ってたけど、ちゃんと瑠夏ちゃんに言えたのかな。
瑠夏ちゃんは蒼君一筋なのが見ていてわかるし、もしかしたらまだ告白していないのかもしれない。
告白……か。
私のはなかったことになってるもんなぁ。
っていうか、覚えてさえいないかも。
私はただのおせっかいな友達だもんね。
瑠夏ちゃんしか見えてないって感じだし。
そんなことを考えたら気分が沈んだ。
「桃ちゃん、明日はなにがなんでも絶対にきてね! 松野神社の鳥居の下に夕方五時だからっ!」
なんだかものすごく必死な瑠夏ちゃん。そんなに私とお祭りに行きたいってことなのかな。
あまりの剣幕に私はついつい頷いてしまった。



