早く気づけよ、好きだって。


だけど、その結果——。

三対二で負けてしまった。一生懸命やったけど、勝てなかった。悔しくて涙が出たけど、不思議と後悔はない。

それはきっと、すべての力を出し切った結果のことだからなんだと思う。

男子のほうは勝ったらしく、グラウンドの隅でクラスメイトが固まって盛り上がっていた。

「女子の分まで俺らががんばるから! 応援よろしくな!」

負けてしまった女子たちのテンションの低さを心配した佐々木君が、場を盛り上げてくれようとする。

水野君も「ドンマイ」と私に声をかけてくれた。

せっかく水野君が大丈夫って言ってくれたのに、負けちゃった。

「PK決まってたじゃん。練習の成果があったな」

「それは、まぁ、すごく練習したから。まぐれで右上に飛んだんだよ」

「ははっ、すげー。さすが夏目だな」

「すごくないよー、負けたんだもん」

悔しかった。勝ちたかった。

「勝ち負けにこだわるのも大事だけど、そこまで成長した自分を認めてやんのも大事だと思う」

「成長した自分……?」

「空ぶって派手にこけてた時よりは、成長してるだろ?」

「まぁ、そうだけどさ」

「短期間でよくがんばったと思う」

そう言われても、やっぱり勝ちたかったよ。でも心は軽くなった。