早く気づけよ、好きだって。


水野君が次に目を覚ましたのは、日曜日の朝だった。蓮のお父さんが水野君の家に連絡をして、眠ったまま運ぶのも大変だからということで泊まらせることになったのだ。

心配で心配で早くに目が覚めた私は、スウェット姿のまま蓮の家へ向かった。

「蓮、おはよ。どう? 水野君は」

「ああ、もうすっかり元気だよ」

「ほんと? よかったぁ。あ、お邪魔しまーす」

玄関から廊下を突っ切り、リビングへと向かう。

そこに蓮の両親の姿はなく、食卓に着いている水野君。蓮も朝ごはんを食べている最中だったらしく、食べかけのご飯と味噌汁、焼き鮭に納豆、出し巻き玉子が食卓に並んでいた。

「お、おはよう! もうよくなったの?」

私はすかさず水野君の向かい側に座った。お茶碗を片手に、ご飯を口に運ぶ水野君。

「ああ、おかげさまで。夏目にもいろいろ迷惑かけたみたいで、悪かったな」

「ううん、そんなことは全然いいんだけど」

それよりも、昨日のことが気になる。

「まぁ、実際に迷惑をかけられたのは俺だけどな」

蓮が嫌味っぽく横から口を挟んできた。ムッとしながら、豪快にご飯をかきこむ。

「蓮ってば、子どもみたいな食べ方しないの。それに、そんなこと言わない」

「へいへい、わかってるよ」

「へいへいって……わかってないよね? 絶対に」