早く気づけよ、好きだって。


水野君の目から涙がこぼれ落ちた。ツラさや苦しさ、切なさ、悲しみ。色んな感情が混ざり合って、私まで胸が苦しい。

「俺……病気のことを知る前に……蒼に……ひどいこと言って傷つけた……っ。俺……あいつに『サッカーをやめるってことは、死ぬのと一緒だ。生きてても……意味ないだろ』って……そう……言ったんだ……っ。病気の話聞いて……俺は、あいつになんてことを言ってしまったんだって……病気で苦しんでたあいつに……死ねって……言ったようなもんじゃねーかって……っ。あいつがどれだけ、サッカーを好きだったか……俺が一番よく知ってたのに……人として……言っちゃいけないこと言って……傷、つけた……っ」

途切れ途切れに話す水野君は、腕で顔を覆って泣いていた。ワナワナと唇を震わせながら、泣いていた。

視界がボヤけて、必死に唇をかみしめる。でも涙をこらえきれなくて、頬に熱いものが流れた。

「だから……俺は……俺には、もう……サッカーをやる資格なんて……ねーんだよ……っ。できるわけ、ねーだろ……あいつの心を、踏みにじった俺に……」

初めて聞かされる水野君の本音。水野君がサッカーをやめた理由は、自分への戒めのためだった。

涙が止まらなかったけど、私はずっと水野君の小さく震える手を握りしめ続けた。

私が簡単になにかを言っていいはずがない。そんなことはわかってる。でもひとつだけ言いたいことがある。