早く気づけよ、好きだって。


次の日の朝、同じように五時前に総合公園に着いた。

今日は土曜日だから、学校は休み。それだけで、ずいぶん気が楽。

昨日の水野君のあの態度は、なんだったんだろう。一晩考えてみたけど、やっぱりよくわからなかった。

おかげで今日は寝不足だけど、不思議なことにそこまで眠たくはない。

あれ?

珍しいな。

いつも先にきて走りこみをしたり、シュート練習をしていた水野君。

その水野君が、今日はいない。

水野君にしては珍しく、寝坊でもしたのかな。

のんきにそんなことを思いながら、もう日課になってしまったグラウンドを五周する。

「おかしいなぁ……」

あれだけ十分前集合だと言っていた水野君なのに、五時を過ぎても姿を見せないなんて。

グラウンドを走り終え、汗を拭きながらスマホを確認してみたけれど、水野君からの連絡はない。

もしかして、なにかあったの……?

だって、ここまで走ってきてるって言ってたし。もしかして、途中で事故にでも遭ったとか……?

そう思ったら居ても立っても居られなくなって、すぐさま電話をかけた。

呼び出し音がスマホの中でこだまする。でも私のすぐ後ろで、ピリリリリという大きな音がした。

え?

後ろを振り返ると、いつのまにかそこには水野君が立っていた。

「き、きてたの? 声、かけてよ」

水野君の元へ走り寄り、無事を確認すると一気に気が抜けた。

「わり、なんか今日はいつもよりダルくて」

え?

そう言った水野君の目はいつもよりトロンとしていて、気のせいなのか顔が赤い。