大丈夫じゃない……かもしれない。
いざ練習が始まると、それはとてつもなく過酷だった。まずはグラウンドを五周させられ(もちろん水野君も一緒に走った)、その次にドリブルしながら三周(倒れそうになる私の横で水野君は余裕しゃくしゃくで走っていた)。
「はぁはぁ……」
気づくと外はすっかり明るくて、太陽が顔を出していた。ベンチに寝そべって、しばし休憩。水野君は呼吸ひとつ乱さずに、呆れ顔で上から私を見下ろす。
「体力なさすぎな」
「み、水野君がありすぎなんだって……!」
「あと五分休んだら、今度はシュート練習な」
「えっ?」
まだ、やるの?
かなりのスパルタだよ、鬼だよ、鬼。
「うまくなりたいんじゃねーの?」
「うまくっていうか、みんなの足を引っ張らない程度でいいんだけど……」
「ちっ、中途半端な奴だな」
私の動機は不純なのかな。水野君は不機嫌そうだ。
「やるよ、やります。水野君にお願いしたからには、全力でやらせていただきますよ」
「そうこなくちゃ。じゃあ早速、シュート練習な」
「え? 五分後って言わなかった?」
「なに? モンクあんの?」
「な、ない……です」
練習となると水野君は人が変わったように熱くて真剣だった。



