早く気づけよ、好きだって。


まるで自分のことのように唇を噛みしめて話す瑠夏ちゃん。きっと苦しいんだと思うと、私まで胸が痛かった。

「一緒にワールドカップに出るんだって言って二人であれだけ自主練したり、きついトレーニングにも耐えてきたのに……春ちゃん、相当ショックだったと思う。実際、すごく落ち込んで。でも、私には絶対に弱音を吐いたりしなかった。私じゃ……春ちゃんの力になってあげられなかったの。でも桃ちゃんならって……思って。それで、桃ちゃんに押しつけようとしたの」

押しつけるって、そういうことだったんだ。

瑠夏ちゃんは、二人のことでとても苦しんでいる。それが伝わってきた。

「結局、春ちゃんもサッカーをやめちゃって……。あれだけサッカーが大好きだったのに、私、悔しくて……蒼君も、春ちゃんなら絶対にプロの選手になれるって誰よりも春ちゃんのことを応援してたのに。蒼君ね、発作が起きて……それで今もまた入院してるの。サッカーをやめたくなくて、春ちゃんと一緒にピッチに立つのが諦められなくて……チームを抜けたあとも、誰にも内緒で走り込みをやってたんだよ。次に倒れたら、今度こそ命はないって言われてたのに……無理をして、倒れたの……っ」

「そ、そんな……っ」

命はないだなんて……っ。

ウソ、でしょ?

なんで?

「だ、大丈夫なの?」

「なんとか、一命はとりとめたんだけど……」

瑠夏ちゃんはそこまで言って声を詰まらせた。