「気づいてたよ、なんとなくね。私が余計なことを言ってるのも、わかってた……悪いことしたと思ってる。でも、春ちゃんに立ち直ってほしくて必死だったんだ……私じゃダメだから……桃ちゃんに押しつけようとしたの。桃ちゃんなら……きっと春ちゃんを変えられると思った」
瑠夏ちゃんの声は涙混じりだった。とても苦しそうに、それでいて切なげな声。どういう意味だろう。いまいち瑠夏ちゃんの言いたいことがわからない。
「私も……しつこくてごめんね。桃ちゃんの気持ち、全然考えてなかった。自分のことでいっぱいいっぱいだったの」
「そ、そんな! 悪いのは私だよ」
「ううん、そんなことないよ。あとから考えて、すごく後悔したんだ」
人は誰でも、自分がしたことに後悔する。その時は気づかなくても、後になって冷静になると大きなまちがいに気づくもの。
私たちはお互いにそうだったのかな。
「この話はお互い様ってことで終わりにしない? すぎたことは水に流して、桃ちゃんと私は友達ってことでどうかな?」
瑠夏ちゃんは可愛くにっこり微笑んだ。ウソのない、純粋な笑顔。
「うん、そうしよう!」
瑠夏ちゃんと仲良くなりたい。水野君のことを抜きにしても、私は瑠夏ちゃんと友達になりたい。今ならそう思える。



