早く気づけよ、好きだって。


「よう」

「あ、おはよう」

家を出ると蓮が立っていた。たった二週間一緒に行かなかっただけなのに、久しぶりの光景に嬉しくなった。

今日は珍しく寝坊はしなかったけど、寝不足であることに変わりはない。それは蓮も同じだったようで、目がうっすら充血していた。

「行こうぜ」

「あ、うん!」

昨日のことなんてなかったかのように、いつもと変わらない態度で接してくれる蓮。

私もできるだけいつも通りに振る舞った。いつものようにくだらない言い合いをしながら笑い合って、電車に揺られる。

学校の最寄り駅に着いた時には、もうすっかり元の関係に戻っていた。蓮はいつもなら駅からはクラスの友達と学校まで行くけど、今日はちがった。

男友達よりも私を優先して一緒に登校してくれた。久しぶりに蓮と歩けることが嬉しくて、そういえば入学した当初もこんな感じだったなぁとしみじみ思った。

まだ半年しか経っていないのに、この半年は色々ありすぎてとても長く感じた。それでも、蓮だけはいつでも私の隣にいてくれる。

蓮とはずっとこうしていたい。

通学路を歩いていると、信号に差し掛かったところで立ち止まって信号待ちをしている麻衣ちゃんの後ろ姿を見つけた。

ドクンと変に弾む鼓動。