ジリリリリリリ!!
「だぁ~も~うっさいなぁ!!」
人がせっかく気持ち良く寝てたのによォ!
ってあれ?
またあたし寝てたの?
今は6時。
うん、ちゃんと時間経過してる。
寝た事にも気付かないなんてどんだけ鈍感なんだあたしは。
鈍すぎて笑っちゃうね。
あっはっはっはっ~。
よし、あと一歩で学校の敷地に入る。
あたし、何かの敷地に入る瞬間が好きなんだよね。
よーし、あと一歩!
━シュタッ━
「よっしゃあぁ進入成功!!」
この何とも言えない感覚がたまんないんだよね~。
周りの人がジロジロ見てるのは気にしない(笑)
「ちょっと、あんた1人で何やってんのよ…」
「うほっ華奈っ」
「女の子がうほっなんて言うんじゃありません!」
しょうがない、自然と出ちゃったんだもん。
「なーんだ、結構元気そうじゃん」
「え?」
「昨日の事でもっと落ち込んでるのかと思ってた」
あぁ~あれね。

