月に叢雲花に嵐

もう、良いの。
そんな口から出任せを聞いているのでは、心が疲れてしまうわ。

もう、感情なんて、捨てた方がいいかもしれない。

そうしたら、何にも傷つかない。幸せには程遠いけれど、幾分マシになるかもしれない。

助けて欲しい。
泣きたい。
誰かに縋りたい。

でも、そんなのは無理だとわかっている。

だって、吾の存在を知っている者はとても少ない。きっと、父親でさえ知らぬだろうよ。哀しいかな。