「では、最後は……」

「はい、俺達です。」

門馬君達のペアだった。


前に立った門馬君は、もう一人前の社員のようだった。

「俺達が企画したのは、カッコよく着こなせるジャケットです。」

企画には、もう色のバリエーションまで書いてあって、白とかピンク等の鮮やかな物もあった。

「はい、ありがとう。何とか、時間内に終わったわね。」

私は、皆の輪の中に入って、拍手をした。

「すごいわね。こんなにできるとは、思わなかったわ。」

すると皆は、ニコニコ笑顔になっている。


「清水さんの教え方が、上手いからですよ。」

一人の男子が、私を誉めてくれた。

皆も、うんうん頷いてくれている。

「それは、ありがとう。」